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お墓も引っ越しできるの?お墓の改葬に必要な手続きと手順!

悩める人

お墓を引き継ぐ人がいなくなった…

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お墓が遠くてお参りや手入れが大変…

ヤマス

こんな疑問・悩みを解決します!

  • 改葬と墓じまい
  • 改葬の方法
  • 改葬の手順
  • 改葬の費用
  • 改葬の注意点
目次

お墓の改葬と墓じまい

遠く離れた故郷に実家や先祖代々の墓がある場合、その維持管理に悩む人は多いでしょう。

墓参りをするための時間やお金のことだけでなく、年老いてくれば体力的にも負担になるため、定年世代にとっても切実な問題です。

ヤマス

そんな時にはいわゆる「墓じまい」や「改葬」という方法があります。これには、様々な手続きが必要になります。用意しなければならない書類も多いので、余裕を持って計画を立てましょう。

約十年前は「墓じまい」というキーワードが新聞や雑誌など多くのメディアに登場し、墓をどうするかで悩む人々の間で反響を呼びました。

墓じまいは端的に言えば、自分たちの意志で墓を撤去することです。

新しい言葉のようですが、元々あった「改葬」と連動しています。

ヤマス

遠方の墓に思うようにお参りできないようなら、思い切って自分の生活圏に墓を移転するのも選択肢の一つです。墓の移転を「改葬」と言います。

改葬は墓の引っ越しとも言い換えることができますが、遺骨をそのまま別の場所に移転し、再埋葬・埋蔵(納骨堂など)することを指します。

一方、墓じまいと言われるものは、遺骨を合葬や散骨し、新たに固有の墓や納骨堂に改葬しない場合を指します。

つまり、墓じまいとは、改葬に必要な手順の一つ。

「お墓をなくして先祖の供養を止めてしまう」などの意味はありません。

多くの場合は墓を終わらせるというよりも、墓を守りやすくするために、身近に遺骨を移動する目的でこれまでの墓をたたむといった方が適しているかもしれません。

ヤマス

「遠くて思うように供養できないなら、墓を近くに移したい」と考えることは、手厚い対応と言えます。

但し、原則としてその後、親の墓、自分の墓として誰が供養の継承者となるのか、を考えておくことが重要なポイントとなります。

墓は維持管理だけではなく、その後の供養も含めて金銭的な負担も関係してきます。

継承者が子供(次世代)になるなら、十分な合意を取っておくために事前に相談しましょう。

改葬の方法

改葬の方法として一般的なのが、遺骨だけを移動するもの。

複数の遺骨が納められている場合、全てを改葬するのか、一部だけを改葬するのかも考える必要があります。

また、骨壺から遺骨の一部を取り出して改葬することもあります。

この他、遺骨に加えて墓石なども全て新しいお墓へ移す方法もあります。

改葬の手順

改葬するためには、改葬先のお墓が必要です。

お墓の場所や供養の仕方、掛けられる費用などの条件を整理し、親族ともよく話し合った上で改葬先を決めましょう。

また、改葬先に寺院墓地を選ぶと、檀家として様々なお付き合いも必要になります。

改葬先が決まったら、現在使用している墓地からは、改葬の許可を得て「埋葬証明書」を発行してもらいます。

公営墓地や民営墓地の場合は管理事務所に、寺院墓地の場合は住職に申し出ます。

それと同時に、改葬先の墓地の管理者からは、受け入れ証明書(又は永代使用承諾書など)を発行してもらいます。

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お墓の引っ越しは「改葬」と言い、改葬には、「墓地、埋葬等に関する法律(墓埋法)」の規定に従った手続きが必要です。

現墓地のある市区町村の役所で「改葬許可申請書」をもらい、必要事項を記入し、現墓地の管理者に署名押印をしてもらいます(埋葬証明書で代用できる場合もあります)。

これを「受け入れ証明書」と共に、再び役所に提出して、「改葬許可証」を受け取り、これを改葬先の墓地の管理者に提出します。

埋葬されている遺骨の分骨を希望する場合、元の墓地の管理者にその旨を伝え、「分骨証明書」を発行してもらいます。

ヤマス

分骨の場合、元の墓地から遺骨を取り出す際、市区町村が発行する「改葬許可証」は必要ありません。新しい墓地では、「分骨証明書」を提出すれば納骨することができます。

事務手続きが終わったら、いよいよ改葬です。

改葬の日程は、遺骨の移動等を行う石材店と、法事を行う僧侶に相談して決定します。

最初に、僧侶によって現在のお墓の「閉眼供養」の儀式が行われます。

これは墓石から仏心を抜く儀式です。

次に、お墓から遺骨を取り出し、骨壺に入れたまま移動して、改葬先に運びます。

改葬先では新しいお墓の「開眼法要」を行い、移動した遺骨を埋葬します。

遺骨を取り出した墓地は、墓石を撤去して更地に戻します。

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こうした実務は石材店にお願いすることになります。

  1. 新しいお墓を用意し、「受け入れ証明書」を取得する
  2. 現在のお墓がある自治体の役所から「改葬許可申請書」を取り寄せる
  3. 現在のお墓の管理者から、「埋葬・埋蔵証明書」を発行してもらう
  4. 埋葬・埋蔵の証明を付けた「改葬許可申請書」を現在お墓のある役所に「受け入れ証明書」と共に提出し、「改葬許可証」を発行してもらう
  5. 現在のお墓から遺骨を取り出す
  6. 全ての遺骨を移す場合は、「閉眼供養」を行う
  7. 墓石を撤去(移送)し、墓地は原状回復して管理者に返却する
  8. 新しいお墓の管理者に「改葬許可証・墓地使用許可証」を提出し、納骨する
  9. 新しい墓に納骨する場合は、「開眼供養」を行う

改葬のポイントと注意点

親族との話し合い

改葬をスムーズに進めるために欠かせないのが、親族の同意を得ておくことです。

先祖代々の遺骨が祀られている累代墓の場合、お墓に縁を感じている親族がたくさんいる筈です。

ヤマス

累代墓の管理は承継者の役割ですが、だからと言って勝手に改葬を決めてしまうのは避けた方が良いでしょう。

お墓への思いは人それぞれです。

親族の気持ちや立場にも配慮し、十分に話し合った上で改葬の準備に取り掛かるのが理想です。

なぜ改葬したいのか、改葬先はどこにするのか、新しいお墓ではどのように供養するのかなど、具体的に話し合うことが大切です。

実際には、全てにおいて同意を得るのは難しいかもしれません。

でも、その後の関係にしこりを残さないためにも、早い段階で、丁寧な事情説明を心掛けましょう。

親族と話し合っておきたいこと
  • 改葬の理由
  • 改葬先
  • 改葬先の墓地の種類
  • 改葬先での供養の仕方
  • 誰の遺骨を改葬するか

お寺への改葬の相談

寺院墓地からの改葬の場合、多くは、菩提寺から「離檀」することになります。

先ず、菩提寺に改葬する理由などを明確に口頭、或いは文書で申し出て、住職の了解を得ておく必要があります。

その上で、具体的な改葬の手続きに入ります。

檀家の支えで成り立っているお寺にとって、檀家を失うことは大きな痛手になります。

中には、寺院との間で深刻なトラブルが発生する場合があり、注意が必要です。

ヤマス

基本的に改葬は自由に行えるもので、拒否される理由はありませんが、すんなり了承してハンコを押してくれるケースばかりとは限りません。

住職によっては「離檀料」などの名目で、多額の寄進要求があるということも耳にします。

応じないと改葬許可申請書になかなか署名・押印してくれないなどのケースもあるようです。

ヤマス

本来、離檀料というものはありません。改葬に当たってお布施を包む習慣はありますが、それは檀家側のお礼の気持ちであり、お寺から請求されるものではないのです。

檀家と菩提寺は商業的な契約関係ではありませんが、改葬を申し出る際は、やむを得ずという事情長年の供養への感謝を誠心誠意伝え、トラブルに発展しないよう配慮しながら手続きを進めて下さい。

それがポイントです。

自分の気持ちを表すために、できる範囲で「お礼」として事前に「お包み」しておくという方法もあります。

ヤマス

それでも難航が予想される場合は、弁護士や司法書士などの有資格者に間に入ってもらい、第三者の立場で交渉してもらうとスムーズに進む可能性があります。

お寺とのトラブルを避けるために
  • 改葬の相談は早めに
  • 事務的な対応を避ける
  • これまでの供養に対する感謝を伝える
  • 改葬の理由などを具体的に伝える
  • お布施の額は相談を

改葬の費用

改葬する際、必ず必要なのが新しい墓地の使用料です。

墓石を建てるタイプのお墓なら、墓石の建立費用も掛かります。

また、墓じまいをする場合は、墓石を撤去し、更地に戻す工事も行わなければなりません。

開眼法要や閉眼法要のためのお布施なども考えておく必要があります。

これらの法要を行うかどうかは、遺族の考え方次第です。

但し、寺院墓地ではしきたりとして行われることが多いようです。

これらの金額は墓地の形態やお墓の規模、埋葬方法などによって変わります。

ヤマス

この他、事務手続きの費用や供物、仏具などの準備費、交通費などの経費も掛かります。後から慌てないで済むよう、確かめておきましょう。

まとめ

遺骨を移動するには、改葬という行政手続きが必要です。

ヤマス

改葬とは、お墓の引っ越しをすることです。遺骨を移動し、お墓をお寺や管理団体に返します。様々な事情により保つことが難しくなったお墓を、別の場所や、別の供養の方法に変えることが目的です。

例えば、次のような人が改葬を選んでいます。

  • 生まれ故郷から別の場所に生活基盤を移し、お墓を維持することが難しくなった
  • 先祖代々の墓を守ってきたが、引き継ぐ人がいなくなってしまった
  • 宗教色が強い寺に墓を持っていたが、檀家として今後も支払う費用を負担に感じている

- 改葬の手順 -

事前に改葬したい旨を親族や墓を管理しているお寺などに伝え、理解を得ておくことが大切です。

そして、新しい納骨先(お墓・納骨堂・永代供養墓など)を決めておきます。

次は書類の用意です。

遺骨を埋葬している墓地や霊園の管理者に頼んで「埋蔵証明書」を発行してもらい、お墓の引っ越し先の霊園や墓地の管理者に「受け入れ証明書」の発行を依頼します。

この2つの証明書が揃ったら、現在の墓地がある市区町村役場で「改葬許可証」を発行してもらい、これでようやくお墓の引っ越しが可能となります。

お墓から遺骨を取り出すには、故人の魂を抜く「閉眼供養」の儀式を行い、多くの場合、専門業者に頼んで遺骨を取り出し、自宅や納骨堂で安置します。

新しいお墓に納める時には、魂を入れるために「開眼供養」をして納骨となります。

最後に元のお墓を解体・撤去して更地にする「墓じまい」を行います。

ヤマス

改葬の手続きは、市区町村役場や石材店、改葬先の霊園などに相談すれば教えてくれます。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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